異界通信 編集部|特別調査レポート
戦火の街に降りた“光”
1942年2月25日、太平洋戦争のさなか。
ロサンゼルスの夜空は、突如として「光」に包まれた。
午前2時過ぎ、米軍のレーダーが正体不明の編隊を捕捉。
その直後、都市全域に警戒警報が鳴り響き、
サーチライトが夜空を切り裂いた。
雲ひとつない空に、無数の閃光が交差する。
上空を漂う“白く発光する影”に向けて、
陸軍は1430発もの対空砲火を浴びせた。
2時間におよぶ激しい砲撃ののち、
空からは何も落ちてこなかった。
残されたのは、硝煙と静寂だけだった。
無数の目撃証言 ― “飛行機ではなかった”
事件直後、ロサンゼルス・タイムズ紙は1枚の写真を掲載した。
光線の交差点に浮かぶ、円盤状の影。
その夜を体験した市民の証言は一致している。
「光は止まっていた。音もなく、まるで見られることを待っているようだった。」
「弾が当たっても爆発しない。ただ光の中で揺らめくだけだった。」
米軍は「誤報」または「気球」として説明を試みたが、
その言葉に納得した者はいなかった。

空襲警報を発令した司令部の将校でさえ、
報告書の最後にこう記している。
“The phenomenon remains unidentified.”
(現象は未確認のままである。)
戦時下のUFO ― 隠蔽された公式記録
のちに公開された軍の記録には、
当時のレーダー波形と“映らない物体”の記述が存在する。
弾道解析の結果、全弾が空中で消滅していることも確認された。
弾頭の炸裂痕はなく、まるで何かに“吸い込まれた”ような跡だったという。

さらに、日本海軍の記録には、
この日、西海岸沿岸での航空活動は一切なかったと明記されている。
つまり——
**撃たれた相手は「存在していなかった」**のだ。
空にいた“もの”の正体
いくつかの研究者は、この現象を「群体型プラズマ」として説明する。
高高度の電離層で発生した放電現象が、
光の塊として見えたのではないかというものだ。
しかし、当時の目撃者が語る「形」「沈黙」「方向性」は、
その理論では説明できない。
中には、軍内部でこの物体を
“visitor from elsewhere(他所からの訪問者)”と呼んでいたという噂もある。
筆者考察 ― あの夜、空が“覗き返した”
筆者はこの事件を、
**「未来人の観測」**だと考えている。
人類が戦争という極限状態に達したその瞬間、
上空から何者かが「観察」を行っていたのではないか。
砲弾を受けても沈黙し、消えることも逃げることもない存在。
それは攻撃ではなく——記録だったのかもしれない。
ロサンゼルスの夜空に浮かんだあの“光”は、
人間が放つ暴力と恐怖を、
無言で見つめていた「もう一つの視点」ではなかっただろうか。
そして今も、同じ光が、
世界のどこかで空を見下ろしているのかもしれない。
📍 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市



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